「SDGs de 地方創生」とは、SDGsの考え方を地域の活性化に活かし、地方創生を実現する方法について参加者全員で対話し、考えるためのゲームです。

政府の持続可能な開発目標(SDGs)推進本部が2018年末に発表した、SDGsアクションプラン2019の中でも、SDGsを原動力とした地方創生、強靭かつ環境にやさしい魅力的なまちづくりが明確に謳われました。2018年に選ばれ、発表された29のSDGs未来都市はその象徴的な動きです。

しかし、SDGsの考え方を地方創生に活かしていくってどういう意味だろう?世界全体のグローバルな問題と、国内の一地域の活性化の問題がどのように関わっているのだろう?と疑問に感じられる方も多いのではないかと思います。

私たちは1年以上にわたる「SDGs de 地方創生」の開発とテストプレイを通じ、日本の各地域が抱える課題も、世界が抱える課題と根本原因や構造が相似形であることに気づきました。SDGsの考え方を理解することは地方創生にも役立てることができます。

そのことを直観的、体感的に感じて頂き、そして具体的なアクションへとつなげていただく、そのことを促進するためのゲームです。

本プログラムはオンラインで体験ができます。

カードゲーム2030SDGs と SDGs de 地方創生 の違い

本ゲーム開発のひとつのきっかけが、2016年に私たちと共同で、プロジェクトデザインが2030SDGsというSDGsの本質を体験を通じて理解するゲームを作成したことです。

ときに両ゲームがどのように違うのか質問を頂くこともありますので、この場を借りてご説明させて頂きます。

2030SDGs(ニイゼロサンゼロエスディージーズ)はいまや国内のみならず海外にも広まっている、SDGsを体験的に理解する代表的なゲームです。同時に、様々な文脈で、また国内外を問わず活用されることを前提として作成したゲームですので、ゲーム内で用いるカードに表現されている内容は、主に世界を題材にしています。また、ゲームで用いるカードのひとつひとつの抽象度を高めに作成しています。

それに対して、SDGs de 地方創生 は地方創生に取り組む日本の自治体の具体的なアクションをカードの題材にしています。ですのでカードのひとつひとつにモデルとなる活動があります。国内の事例をもとにした具体的な内容が事例となっている。ということです。

2030SDGsはSDGsの本質を理解するのに役立ちます。SDGs de 地方創生は、地方創生がうまくいっている自治体とうまくいかない自治体、その両者の間にある違いは何かを考え、地方創生を実践する上でのハードルや問題が生じている根本原因は何かを理解することが中心になります。

そして最後になりますが、一緒の点として、両ゲームとも、ゲームを終了したあとに参加者一人一人が良き方向に行動変容を起こすことを目指しています。

どちらのゲームも素晴らしい内容ですので、ぜひ両者の体験会に参加し、自分が抱えている課題にあったツールはどちらか(あるいは両方か)ご検討ください。

ゲームの3つのポイント

POINT①  行政担当者、または住民として

SDGs de 地方創生ゲームの参加者は最小で6、最大で16の各地域で活躍するプレイヤーにわかれて頂いて、それぞれの役割を演じていただきます。行政担当として4つの役割があり、まちで活動する市民として12の役割があります。

行政担当者には毎ターン予算が配られ、まちを良くすることをゴールとして提示されます。まちで活動する市民には、一次産業従事者や、まち工場の経営者、一市民など様々な役が与えられます。使える予算は限られていますが、代わりに普段の活動を通じて得られる人脈があります。

どのように活動し、どのようにまちに働きかけていくか。それはゲームに参加する参加者ひとりひとりに委ねられています。

POINT②  まちの現状をあらわす4つの指標

 

SDGs de 地方創生ゲームではまちの状態は「人口」「経済」「環境」「暮らし」という4つの指標で表されます。何も具体的な対策をしないでいると、人口は徐々に減少をはじめます。

経済はまちの財政に影響を与え、まちに緑が少なかったり、暮らしやすいまちでなければ、様々な施策をしても十分な効果を発揮しません。

20年後も豊かに過ごせるまちとなるのか、それとも残念ながら消滅可能性が高い都市になるのか。それはゲームに参加したプレイヤーひとりひとりの行動によって千変万化いたします。

POINT③  まちを彩る具体的なアクション

 

しかし、具体的にそれらの施策を実践したときにどのような効果が生じるのか、プレイヤーには明かされていません。まちに良い影響をもたらすのか、期待はずれにおわるのか、はたまた、まちにネガティブな影響をもたらしてしまうのか。。。自分の行動一つ一つがまちに与える影響を考えながらプレイして頂く必要があります。

また、まちの状況によっては、かつてはできなかったアクションができるようになった、そんなことが起こり得るように作成されています。

あなたの参加するまちは、前進をしているでしょうか?それとも衰退を続けているまちでしょうか?残された時間は限られています。

ゲームの3つのポイント

富山市役所 行政職員様

この研修を通じて、私たち一人ひとりの考え方が作用して、町が変わっていくのだと感じた。日々、自分がラクをすること、利益を得ることを考えがちだが、ラクをしても、まちは変わらない。まちを良くしたいという気持ちを持ち続け、手段ばかりに捉われず、この研修における「達成条件」のような目標を持つことが重要だと感じた

横浜市都筑区 行政職員様

SDGsの重要性を体感できたのが面白く、有意義なものだと感じました。具体的にどう動くかを考えるところがキモかなと思いました。まだ理解できていない箇所もあるのですが、もう一度整理して自分の地域に活かしていきたいと考えています。

医療法人勤務 DM様

自分は医療従事者として在宅医療を行なっていますが、地域全体のことを考えると全ては繋がっていて、医療のみよくしようとしても難しいだろうと考えることができました。ありがとうございました。

観光系企業 研修ご担当者様

濃密な時間を提供していただき、ありがとうございました。研修を受けた社員の皆さんも楽しんで真剣に取り組まれている姿を見ることができ、気づきの点でも成果があったのではないかと思います。/非常に面白い光景も見れましたし、社員の皆さんが真剣にかつ楽しく取り組んでいたし、それぞれ何か得るものがあったんではなかろうかと思いますし、非常に良かったと思います。

本プログラムはオンラインで体験ができます。